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コトノハDailyログ2002年1月中旬
2002-1-11 (Fri) Version
もう昼じゃん。

【いろいろ】
 仕事&どうしても行きたいところがありまして今日は更新できませ〜ん。明日の更新でドラクエ2の話し。

2002-1-12 (Sat) Version
結局行けなかった。

【ドラゴンクエスト弐 〜悪霊の神々〜】
 あ、違う。ハリーポッターと賢者の石じゃないか、この映画。というわけで、やっとこ見てきましたこの冬最大の話題作。ちなみに同じ日にも一つスパイキッズも見てきたけど、そっちは掲示板で。

 いやもう、主人公(と目される)3人パーティーの冒険活劇なんて、マジでドラクエ2を彷彿とさせましたね。もちろんハリーがローレシアの王子、ロンがサマルトリアの王子、ハーマイオニーがムーンブルクの王女。敵の大ボスはハーゴンにシドでしょう。もう今度ドラクエ2をやるときはこの名前でやろ。

 それはさておき、肝心の映画。

 ハーマイオニー萌え。

 ちっ、違う。ワシは断じてロリコンなんかじゃないロリコンなんかじゃ無いったら〜! でも、あちらこちらのサイト(主にロリの話題系)でハーマイオニー萌えの人が多いのは納得。可愛いじゃん。でも、むしろワシはハリー萌えだな(おい)。眼鏡っこって可愛いよね(おい・・・・・・)。あ〜、また映画の感想からずれて・・・・・・はいないけど間違ってる。

 ワシは、まだ原作を読んでません。だからきっと、なるほど面白いと思った。いや、映画だけ見ててもなんとなくわかるんよ。これが原作のコマギレストーリーなんだってことは。その意味で、『冷静と情熱のあいだ』と同じ失敗に陥っているんだろうけど、原作を知らないから許容範囲と言うか、一言で言うならギリセーフ。んで、一本筋の通ったシナリオも見えたし、甘いと言われてたCG合成も、思っていたほど酷くは無かったし(その前にスパイキッズでアマアマの合成を見てたせいかもしれんが)。特に、クイディッチだったっけ、ゲームをやっているシーンは迫力あったし、基本的に空を飛んでいるシーンはなかなか良く出来てた。全体的にエンタテインメント映画としては、良い出来だと思います。

 で、映画についてはこれくらいにしとく。はりぽたについては映画以外の話しもしたいんだ。

 ちょうど一年半程前になろうか。2000年7月の初め、ハリーポッターの第4巻が、イギリス、アメリカなどで同時発売されたその日、ワシはちょうどカナダのバンクーバーに居た。日本ではまだ第1巻しか翻訳されていなくて、いずれ来るブームの到来を予感させる話題作ではあったが、さほど注目されていない頃。当地に留学していた友人が大のはりぽた好きで、発売記念イベントがあるというので、一緒に連れて行かれた。イベントの開始時刻は・・・・・・午前0時。耳を疑った。だってはりぽたって子供向けでしょ? 午前0時に始まっても、肝心の子供は誰も来ないんじゃないの???

 甘かった。

本屋外観  その書店は、住宅街にある小〜中規模程度の店構え。友人の話しによれば、子供向け本(児童文学?)を中心に扱う書店らしい。22時半、そこに到着したときには、店は既に『ホグワーツ魔法学校』の飾り付けがなされ、その回りに、はりぽた登場人物のコスプレをした子供たちが親を引きつれ、長蛇の列を作っていた。日本でこれに近いものといったら、新しいOSが出る日の秋葉原くらいしか思いつかない。それでも、こんだけの子供はいない(いるわけないわな)。

 整理券が配られる。ワシらは50番代くらいだったかな。その後ろに、まだまだ多くのジャリと親。店員たちも(おそらく臨時バイトも居たのだろう)、魔法学校の制服を着たり、魔法使いの帽子をかぶったりして客整理をしている。中程度の書店でこの賑わいだ。ダウンタウンにある大規模な書店の賑わいたるや推して知るべし。

 カウントダウン。そして0時に店の入り口が空き、順序良く子供たちが親を引き連れ入店していく。親が子供を引き連れているのではない。ワシらも店の中に入る。

 スゲェ。

本屋店内 店内は綺麗に飾り付けられ、専用の書棚が出来、そして魔法学校の先生の格好をした店員(バイトの役者?)たちが、子供たちと遊んでいる。子供たちと一緒に写真を撮られてる人、魔法の実演(つまりはマジック)をしてる人、とても今が深夜の0時を回っているとは思えないほどの賑わいだ。

 そして、肝心の第4巻。600ページに渡る英文。いや、英文はもちろん彼らにとっては母国語だから問題無いのだろうが、挿絵など表紙にくらいしかない、600ページを超える文章を、子供たちは夢中になって読むのか、と思ったときに、それはそれは感心した。まぁ、ワシもパラパラめくってみて、読めないことは無かったから、もちろん簡単な文章で書かれているんだろうけど、それにしてもこれだけの分厚さだ。活字離れなどどこ吹く風(もちろん、この作品だから、ってのもあるだろう)。

 そこで思ったことは、これだけの賑わいを見せるハリーポッターという分厚い本の魅力の凄さと、この時間に子供向けイベントをやることへの、社会と家庭の寛容さだ。

 本の魅力は、既に日本でも証明されている。まだワシは読んでいないけど、これだけ売れているのだし、辛口な書評が得意な友人も、そこそこ誉めていたので、やはり世界一億部突破というのは伊達ではない。まさに世紀をまたぐベストセラー。もちろん、日本で売れただけの理由と言うと、訳者の功績が大きい。この訳者、なんでもその留学していた友人から聞いたところによると、はりぽたとの関係は曰くがあるというのだが、それはまた別の機会に。ともあれ、決して斬新とは言えない設定であっても、キャラクターの魅力とシナリオの構成が上手ければ、素晴らしい作品になる典型でしょう。ヒロイックファンタジーとしての、過不足無い仕上がり。

 そして、イベント。日本で0時スタートの子供向けイベント、なんてまず聞かない。少なくとも、ワシは知らない。いいとこ、ディズニーランドやらのカウントダウンパーティーとか、年越し時くらいじゃないかしら。もちろん、日本が悪いとか言う気は無い。でも、日本でもこういうイベントはあってもいいんじゃないかな、と思う。深夜は危ないから子供は外に出さない、ってのも確かなんだけど、だからこそ親がしっかり監督責任を果たせば良いわけであって、その辺、親の責任感と、社会の受け入れ態勢――治安と言い換えても良い――が求められるんだろう。

 まさに世界的な社会現象と化しているはりぽたー。この大ヒットの行きつく先、ってのを見てみたい。

2002-1-13 (Sun) Version
悪い意味で焦ってる。

【日曜日の戯れ言】
 昨日ね、電車乗ってたんです。朝。そしたら部活の試合に行くところと目される中学生のグループが居たんです。その一人がですね。超可愛いんです。その集団のなかで一人だけ一年生らしく回りに敬語を使い、ピカピカのバックを胸の前に抱えてて。色白で整った顔立ち、でもすこしニキビの浮かんだ顔、もちろん両手を胸の前で組んで顎を乗っけるのはデフォルト。

さらいてぇ(落ちつけ)

この少年(待て)

 誤解の無いように言っておくが、ワシはホモでもないしロリペドでもない。まっと〜〜〜なノンケである。昔ホモにナンパされたことはあるが・・・・・・

 昨日のハリーの件を含めても超説得力無し。


【ふ〜じこちゃ〜ん】
非常ベルの押し方(@日本MAD(株)/ネタ元:電脳御殿
 大衝撃。


【はりぽたーマフラー】
ホグワーツ校の学校寮の紋章エンブレム入り製品(@紀伊国屋

 実は映画を見ながら欲しかったのがはりぽたマフラー。ちなみにワーナーのオフィシャルサイトで出来る寮分けで、主人公(らしき)3人と同じ、グリフィンドールに入れてご満悦。故にちょっと買っちまいそうな自分がいるけど、買ってもきっと恥ずかしくて付けられんな。。。小心者。

2002-1-14 (Mon) Version
Mac機調子悪過ぎマズイマズイマズイマズイ・・・・・・

【体重い】
Acrobat ReaderがAcrobatLeaderだったら鬱。
ていうかなんやねんアクロバットな指導者って。

2002-1-15 (Tue) Version
更新したフリ。

【溜まる用事と焦る気分】
 そんなときはこれでも見て心和ませましょうか。

夜光虫(Flash/@CanonDigitalCreatorsContest2001
 光の美しさを軽く堪能。

 そして用事は溜まっていく悪循環。

2002-1-16 (Wed) Version
なんかオレん中では更新らしい更新は今日が今年初めて。

【大河ドラマ】
 利家とまつ

 なんか、軟派なタイトルである。大河ドラマといえば『独眼流正宗』『北条時宗』『炎(ほむら)立つ』など、硬派なタイトルがウリ(少なくともワシの中では)。『利家とまつ』なんてトレンディドラマのような(!?)タイトルじゃいかん。なんとか硬派にならないだろうか?

・利家のまつ(むしろ更に軟派)
・利家をまつ(ストーカー?)
・利家のつま(奥さんだから)
・利家とつま(刺身についてくるヤツ)
・利家はまつ(実は影武者)

 なんかもうトレンディドラマですらない。


【恥さらし】
めちゃめちゃ成人式を英紙が報道(ZAKZAKより)

 ま〜、別にエゲレスさんにどう思われてもいいんだけど、恥を晒すのもやだよね。騒いだ新成人(  )は国賊として投獄できんかしら?

 昨年も書いたけど、甘えん坊だよね。二十歳と言う権利ばかりを主張し二十歳と言う義務を果たそうとしない甘ちゃんども。もちろんその原因は、増長する若造を作った『オトナたち』にもある。荒れる成人式へのコメントとして偉そうにテレビのインタビューに答えるオトナ達も、また滑稽である。世の中ってのは、個人個人であろうと、組織対組織であろうと、そして異なる世代であろうと、お互いの足りない部分を補完し合うことで成り立っているはずなのに、今じゃお互いに敬遠し、強調しあおうとせず、あいつのほうが悪いんだ、と罵り合うばかり。やっぱりどうみても、社会は相互離別の方向に向かっているような気がしてならない。悪い意味での個人主義だ。

 なんにせよ、きちんと成人、成人式を迎えられた多くの新成人の方々に。おめでとうございます。


【コラム始めました】
 気付いている人もいると思うんだけど、先週末に新コンテンツをうpしました。コトノハAnything内にありますコーナータイトルは、7文字で200倍返し

 ツーカー使っている(・・・・・・)友人から、ツーカーのメルマガで伊集院光のやっている『7文字テーマ50倍返し』なる企画の話しを聞いた。なんでも、読者に7文字以内でテーマを出してもらい、伊集院光がその中から選んで、コラムを書く、って企画だ。読ませてもらったけど、別に50倍でもなくて、ただのコラムコーナーになりつつあるようだけど。

 なんにせよ、その企画は面白い、と早速その友人にテーマを出してもらい、なんやったらきちんとやったろ、と、文章として適度な長さになる200倍きっかりでコラムを書くことにしました。それを、順次公開していこうかと。

 とりあえず、昨年末に書いた分の、『忘年会』(200倍の600文字)と『携帯電話』(200倍の800文字)をうpしました。ていうか、今年入ってから忙しさにかまけてまだ一本も書いてないんだけど(ーー)。え〜、テーマ貰ってるんだし早く書かなきゃな。

 で、この際ですのでこのサイトを訪れている皆様からもテーマを募集してみようではないかと。お題をいただければ、文字数の200倍にてコラムを返させていただきます。お題は基本的に7文字以下で。でも、例外や複合ワザもあり。複合技とは、二つ以上のテーマで、足した文字数の200倍でコラムを書く、ってこと。なんか、小学館の入社試験で有名な、『三つの単語を入れて1200文字で文章を書く』みたいなノリだけど。

 テーマを送ってみようという酔狂なアナタは、メール掲示板にてお待ち申し上げ。

2002-1-17 (Thu) Version
竜堂兄弟の誕生日。

【7年目】
 今日で阪神淡路大震災から7年。昨年は6年目という文章を書いたけど、その気持ちは今も変わっていない。


【コラム更新】
 え〜、昨日も申しました『7文字で200倍返し』のコーナーですが、本日更新しました。

 今回のお題は、『近頃の若者は』『山手線』『ドラえもん』。友人が「この中から選んでください」とくれた幾つかの単語から、三つも選んじゃいました。

 ・・・・・・強引とか言わないで。無理矢理とか言わないで。そんなのは、書いた本人が一番わかっているのだから。。。いや、それでも感想批評をお待ち申し上げますがね(偉そう)。ていうか、コラムとは思えないほど感情的なタッチで書いてしまったので、あんまり、ていうか全然笑いどころはありませんです。いや、こう、なんだ、あくまで手法としてだね・・・(言い訳続く)。


【イジメ?】
 全米「ぽっちゃり度1位」の都市はヒューストン(閉鎖したはずのCNNより)
 でぶの街といえば、ヒューストン。メンズ・フィットネス・マガジンが「ぽっちゃり度ナンバー1」の座を2年連続でヒューストンに与えた。

 またストレートだなぁ。。。

2002-1-18 (Fri) Version
友達が黒人と結婚している夢を見た。

【貴様ら!一緒に踊ってください】
Dancingどーも君(要Flashプラグイン)

 友人のサイトの掲示板で張られてたんだけど。
 良いです。時代はスクラッチです。ゆっくりマウスを動かして、二つのどーも君画像が半透明に被るところなんて最高です。

 しかし何故に広島放送局???


【大損】
ジャンボ宝くじ模擬実験(要JAVASCRIPT/ネタ元:動画作りのぼやっきぃ

 三時間回しつづけて、5000万円まで買って、獲得総額は1200万円余。なにしろ、四等以上が当たらない。それだけ一等を当てるのは大変だってこった。


【NY→Pak】
 9月17日より参加させていただいていた、ニューヨーク同時多発テロへのクリック募金を集積していたTHE TEXT SITE RING COMMsですが、その紹介先であるDFFが昨年12月25日を以ってアメリカ赤十字社への募金を終了しました。

 現在DFFでは、慢性飢餓撲滅とアフガニスタン難民支援の募金を引き続き行っていますので、よろしければそちらもご覧ください。

 またTHE TEXT SITE RING COMMsは『今後もフリー募金の紹介という形でサイトの存続行っていく予定』(宮本春九堂氏)とのことなので、引き続きリンクバナーを張り続けたいと思います。

 宮本春九堂さん、お疲れ様でした&ありがとうございました&今後ともお願いします。

 また、HOMEの特設リンクに、ちょっと悩んだのですが、アフガン難民支援情報サイトを二つ、掲載しました。悩んだ、っても、支援したい気持ちがないというわけではないのですが。。。何分それぞれの支援組織の体制がきちんと把握できず、せっかくの善意を水泡に帰させてしまう可能性があるなら――露骨に言うと、募金詐欺の可能性があるなら、あまりにも無体な話しになってしまいますので。でもまぁ、自分で調べられる範囲としては問題ないと言えるところを掲載しました。

アフガン難民を支える会ペシャワール会

2002-1-19 (Sat) Version
夜通し出かけているので早めの更新&本更新は帰ってから。多分。

【また占い】
カバラ数秘術占い(要Flashプラグイン/@AdNEC

 友人に教えられてやってみました。うぉぉ。なんか結果が細かく出てくるぞ。すごいすごい。でも、Flashベースだから、文字もテキストデータではなく、書き写すのが大変なんですけど。

 というわけで、その結果はコチラで掲載。こちらでも、ワシの鑑定結果の一部を紹介。

・精神に光を投げる自由人
・親切で友情に厚いため人気があり、だれからも愛されている
多芸多才の持ち主
・ハイセンスでさやわかな気品を保っている
・ついには大きな地位や財産を築きあげる


 いやもうなんかオレ様スゴクない?





 良いトコだけ抜粋しているとか言うな。


【ダイエー再建、日本再建】
ダイエー:普通株を5割減資 3年で有利子負債1兆円以下に(Mainichi Interactiveより)

 日本の小売業界最大級の激震は、当面回避された。

 ていうような社会的な影響力以上に、友人の旦那さんがダイエーで働いていて、いろいろと大変な話しも聞いているから、本当に一人一人の社員っていうのは大変なんだな、と思う。やはり人間偉そうに批評を言っても、身近に当事者がいなければ本当の厳しさは分からないっていう小話。

 それは置いておいて(いいのか?)。

 確かにこの再建案、従来のダイエー、というか日本の大企業にしては思いきったことをやっているように思えるが、また例によって例による『付け焼刃的』回避法が取られたようにも見受けられる。てのも、結局数字だけがド派手に踊っているだけの気がするのだ。なんてことはない。最近流行りの再建放棄やリストラ策に、ヨコモジで名前をつけているだけだ。まぁ、まだ経済はとことん数字だけでシビアに考えれば良いが、消費者は数字だけで動くわけではない。ダイエーの真に改革すべきは数字の部分ではない。

 何が言いたいか、というと、ダイエーというブランドイメージは、もう転換期に来ているのではないか、ということ。いくら数字の上で借金が減っていても、今のイメージでは消費者がついてこなくて、結局売上の伸び悩みに陥るのではないか、ということ。結局再建案として従来の大企業の方策しか取れないなら、過去の事例を見ても五分五分の確率で会社再生法の適用が待っている。売上に直結する消費者の獲得に必要なものは何か。新しいブランドイメージだと思う。

 ま、確かにそんなのは政府や銀行に提出する再建案には盛り込まれないんだろうけど、固執することに慣れている大企業のトップや政府、銀行で、どこまでそのソフト面のリニューアルが出来るのかが注目される。

 もう一つ気になっているのは。

 この度のダイエー再建案には、官邸の影響もかなりあったと聞いている(元ソースはN捨てだけどな)。今回の回避法は、まさに旧来の永田町、霞ヶ関の論理といえる、馴れ合い解決に見える。もしこれが本当に官邸主導での場当たり的対処だとすると、これは小泉改革とやらの基盤にも思いを馳せないわけにはいかない。結局のところ、小泉改革とやらは付け焼刃で終わってしまうのではないか。そんな危惧を思わせる今回の騒動(継続中)だ。

2002-1-20 (Sun) Version
余程大きなニュースやネタが無ければ、日曜はこの路線で行くってのもありかな。

【昔の恋人】
 昔の恋人にがっかりさせられることはないだろうか。

 久しぶりに会って、噂を聞いて、あれ、こんな人じゃなかったのにな、なんて思わされることは無いだろうか。

 自分と付き合っていたころは、こんな人じゃなかった。この人は変わってしまった。

 当たり前だ。

 昔の恋人も、そしてあなたも、お互いを好いていたころと変わっていないなら、きっと二人が別れることは無かったのだから。


【昔の恋人2】
 大泉学園駅まで仕事の納品。久しぶりに西武池袋線で練馬以遠までいった。

 納品自体はすぐ終わったので、次の予定まで少し時間があった。そうだ、ここまで来たついでに所沢まで行ってみよう。

 学生時代、所沢の近くに一人暮しをする恋人のアパートに居候していた僕にとって、この駅前は第三の故郷といってもいいくらい馴染み深い。

 学年が上がり、通う校舎が所沢から江古田にうつっても、彼女はこの土地から引越さなかった。二人が離別するまで、僕らはいつもここに帰ってきた。

 駅前の商店街を歩く。学校の帰り、一緒に行ったレストランや居酒屋。幾つも新しい店に入れ替わっている。

 二人でよくいった喫茶店。喫茶店という空間は不思議なもので、数年を閲したくらいでその雰囲気が変わることは無い。懐かしい空気に包まれながら懐かしい珈琲の芳香を楽しむ。

 向こうのテーブル席で向かい合うカップルが楽しそうにコロコロと笑う。そう言えば僕たちも、この店であんな風に笑っていた。お互いの今書いている小説の話しをしながら。結局彼女の小説は一本しか見せてもらえなかった。僕も一本しか見せなかった。思えば書くスタンスの違いは、潜在的に二人の間の溝になっていたのかもしれない。

 彼女に対する未練は、全く無い。しかし、彼女と過ごした時間に、未練があった。あのゆったりと過ぎていく、全ての責任から解放されている時間。

 それぞれの性格も、取り巻く環境も変わった今、ここに居た事実だけが変わらない。

 思い出に生きるのは愚かだけど、思い出に浸る瞬間も、大切で。大切で。

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