このパンフレットの筆者がだれであるかは、読者には知る必要が全くない。
注目すべきは「主張そのもの」であって、「筆者」ではないからだ。
だが、筆者がどんな党派とも関係がないこと、また理性や主義以外には公私を問わず、どんな勢力にも支配されていないということを言っておくのは、あながち不必要ではないであろう。
(トマス・ペイン『コモンセンス』はしがき追記より)
これは、ワシのよく訪問する「Der Angriff」というサイト(現在は閉鎖)が引用しているテキストから引用しています(苦笑)。まあ、そのサイトからは何かと影響を受けたし、このサイトのコンテンツも、いくつかはそこを模倣しているんじゃが。
なにはともあれ、上のテキストは特にネットの特性でもある「匿名性」を、非常に上手いことカバーしていると思わない? 何世紀も前の文章なのにね。そしてこのトマスペインのテキストは、ワシの考えにとても合致しているわけで。
ワシは昔から、あるテキストに付いて問題なのはその内容であって作家性ではないと思っている。すなわち、小説であれ、ドキュメンタリーであれ、あるいは絵画や音楽であれ、作者が誰であるかは大した問題ではないのだ。表現すること、において重要なのは、まずなによりも成果物である。もちろん、作家性を完全に無視するものでもないが。
ので、あなたはこのサイトが誰によって書かれているのか、積極的に知る必要はまったくありません。ワシの書く文章から様々なプロフィールを知ることは出来るだろうけど、それはこのサイトの副産物に過ぎません。別に隠す気も無いんだけどね。まあ、拙い文章そのものを、せめて楽しんでいってくれればこれ幸い。
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