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コトノハPublicログ2001年7月

2001年7月6日 長生きは罪なのか?
2001年7月12日 すべての男は消耗品ですら無くなった
2001年7月25日 政党CMからみる参院選というか各政党

2001年7月6日 長生きは罪なのか?

 厚生労働省曰く「この原告は発症から四年以上を生きてて、この病気になると普通は1〜2年で死んじまうもんなんだから、患者の死因がこの病気であると言い切る事は出来ない。だから、この訴え自体、意味無いものの可能性もあるぜ」

 薬害ヤコブ病訴訟。最近、あちこちのメディアで取り上げられてきた感がある。ヤコブ病とは、正式名称をクロイツフェルト・ヤコブ病と言い、「感染性プリオンという蛋白質の一種が、脳内で増殖して脳細胞の萎縮などを招き、視力障害、精神障害、運動機能障害などの器質性痴呆症状を引き起し、ついには全く体が動かず、発症から1〜2年で死に至ると言われています」という病気だ。かいつまんで話すと、脳がスポンジ状になってしまい、いろんな機能障害を引き起こして、遂には死に至る病気、ってこと。

 その症例が、薬害によって引き起こされ、それに対して国を相手取り訴えたものが、薬害ヤコブ病訴訟だ。その訴訟については、薬害ヤコブ病ホームページ(東京訴訟)、CJD薬害訴訟を支える会(大津訴訟)などのページに詳しい。原告側のページ、ということの色眼鏡を排して見てみても、この薬害ヤコブ病の発症についての国、厚生労働省の対応がいかに杜撰で血の通わないお役所的なものだったか、よく分かる。

 脳の手術をするとき、硬膜という部位に欠損とかがあった場合、ヒト乾燥硬膜というものを移植してカバーするのだが、このヒト乾燥硬膜、それもB・ブラウンと言うドイツの医薬品メーカーの製造したものが原因でヤコブ病に罹患したのが、薬害ヤコブ病である。アメリカでは、これが原因と考えられる死者が一人出たとき、緊急回収&輸入禁止の措置を取ったが、日本では、その危険性がアメリカの学者によって論文で指摘された後も、5〜6年に渡って使いつづけていた。それによって薬害ヤコブの被害は拡大した。

 厚生労働省はこう言う。「症例数が少なく、国の責任はなかったと考えている」 彼らにとって、問題は被害者の数だけらしい。対して大きな被害が出てないんだから良いじゃないか、ということだ。こいつら大馬鹿だ。問題は人数ではない。例え一人でも、国の対応の遅れが原因で亡くなった人がいるなら、そこに責任は存在しているのである。

 そして、さらに冒頭のような言葉が出てくる。大津訴訟の最終弁論で、既に亡くなっている原告の症例を取り上げ、厚生労働省は「ヤコブ病で五年も生きたのはおかしい」と言う報告書を出したのである。その患者に対し、四年前に旧厚生省自らが「これはヤコブ病だ」と認定を出しているにも関わらず、である。
 発症し既に人としての意識を失いながらも生き続けようとした患者、家族の懸命の介護、その人々に対して「長生きしたのはおかしいよ」と言える厚生労働省には、たまらない憤りを感じる。国民の健康と福祉を預かり、守る機関がこのようなことを言っているのだ。この体質は、ワシら国民一人一人にとっても、注視し、そして批判すべきことだ。

 厚生省は、薬害エイズ訴訟から何も学んでいない。薬害に『殺された』国民の、家族を『殺された』国民の、無念も哀しさも何も受け取らない。そこにあるのは、責任逃れと官僚体質だ。
 ワシは、今の厚生労働大臣には、期待している。このような問題に対して、国民から選ばれた為政者として、きっちりとした指導をして欲しいと思う。ハンセン病訴訟の時のように。。。

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2001年7月12日 すべての男は消耗品ですら無くなった

精子使わず卵子受精に成功…女性同士で妊娠可能?

 オーストラリアの研究者が精子を使わずに卵子を受精させることに成功したことが10日わかった。精子と卵子から子供ができるという自然の理を覆す技術。人間に応用すれば、無精子症などの男性や女性同士のカップルの妊娠、出産も理論的には可能になる。

 モナシュ大学生殖発達研究所のグループの研究。グループのオーリー・ラッカム・カプラン研究員によると、オスとメスのネズミの皮膚などの体細胞の核を卵子に注入後、特殊な化学物質を加えた。

 その結果、もともと対になっている体細胞の染色体の半分が除去され、残る半分と卵子内の染色体が対になり受精。培養したところ分裂が始まり、胚(はい)にもなった。

 結果の一部は先月スイスで開かれた学会で発表したが、専門誌に論文を発表するまで詳細な方法は明らかにできないとしている。

 今後、この胚を代理母マウスの子宮に戻し妊娠、出産させることも計画中。同研究員は「正常な子供ができるかどうかなど課題は多いが、信じられない躍進」と話している。

Yomiuri-OnLineより全文>

 もはや男と言う性が、純生物的な人間という種の存続に必要無くなる時代がくるそうです。。。(涙) 某今度社民党から参院選に立候補した田島洋子教授なんかは、踊り狂って喜ぶのではないかしらん?(偏見)

 むろん、この記事を読んだだけでも、全然実験レベルだし、果たして人間に応用できる技術なのかも未知数。でも、この実験結果のもたらす意味合いは、思いの他深い。

 この実験自体がもたらす倫理的な問題提起、すなわち、このような『神の領域』=生物の根幹に関わる研究はOKなのか? にも興味あるけど、それ以上に、この実験の結果がもたらす倫理的な問題提起、すなわち、男とは、なんのために存在するのか、ってコトの方が、この際面白そうだ。

 この実験が人間に応用されたら。。。
 男の需要は無くならない、これは確信的に思える。女性の肉体的な問題として、快楽としてのSEXが無くなるとは思えないし、精神的な問題として、父性なり『男』という支柱を必要とする女性も多いはずだ。・・・・・・多分(弱気)。
 しかし、『男』という価値が絶対的に下落していく、ってのも確信的に思える。なにせ、子供をこしらえるのさえ、男が不必要になるのだ。女性はいつでもSEXを拒めるし、根幹的な『性差』を支配してしまうのだ。

 男とは、なんのために存在するのか・・・・・・

 ダメだ。。。この実験結果を目の当たりにすると、この命題は難しい。。。誰か、教えてくださ〜や!

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2001年7月25日 政党CMからみる参院選というか各政党

 参院選を前に、各政党がこぞってメディア攻勢をかけてますな。ここまで力をいれているのは初めてじゃないかしら、ってくらい、CMを打ってくる。まぁ、それだけメディア戦略の重要性に気付いた、ってことなんだろうけど。
 んでまぁ、そのCMを見ていて、いろいろと思ったことなどをツラツラと。参院選のことを占うのもいいんだけど、もっとシンプルに、CMの表す政党の個性(?)のようなものをば。
 なお、各政党のリンクは、その政党のCMを置いてあるコンテンツへの直リンです。

自民党
 王道。もう、今の自民党にはこれしかない、ってCMを作ってきたね。ある意味、小泉を抱えた余裕、と言えるかも知れない。好感度で言えば、間違いなく一番だろう。BGMにエックスジャパンを選んでいるのは、もちろん小泉総際が好きなバンドだから、ってのもあるだろうけど、それ以上に20代30代の無党派層の取り込みを狙ったのではないかな。
 結局、具体的なことは何一つ言ってない。「改革」という言葉を織り交ぜているだけ。それはそうなのだが、そもそも15秒で出来ることは『イメージ広告』だけだろう。その点で、きっちりイメージアップを図れるCMを作ってきたことは、ちょっと感心した。

民主党
 自党のCMの保管のためだけに、【minshu-cm.com】というドメインを取得していることにまず驚き(笑)。
 う〜ん。言いたいことはわからなんではない。そこそこのインパクトもある。なのに、パンチが足りない。という感じがする。カメラワークも、音楽も、そこそこいいんだけどねぇ。。。どれもこれもが、そこそこ、という印象がしてしまうのが、今の民主党を象徴しているのかも知れない(笑)。
 ただ、短い時間に主張を織り交ぜる、って意味では、民主党のCMが一番かも。

公明党
 「日本を文化・芸術大国にしよう!
 ヴァカかこいつらはっ! このCMを見た瞬間、この党が如何にダメな政党かが身にしみた。今にして思えば、あのまったく経済振興に役立たなかった『地域振興券』政策も、こいつらが考え出したんだよなぁ。。。ワシは、公明が政権与党なのは、どうにも益以上に害の方が大きい気がするのじゃけど、どうじゃろ?
 あと、雇用の100万人創出、ってのは、どこらか出てきた数字でなんの夢物語なんだろうね?友人曰く『公明党で100万人雇うのかな』とのことだけど、てことはもう一歩進めると、創価学会(伏せ字無し。コエ〜)の信者を100万人増やそうって計画なのかな?(笑:ジョークで言っているのだからマジにならないこと!)

保守党
 政党ウェブサイトのトップにCMを置かれると、重くて見る気が失せるのですが。。。
 かつての宝ジェンヌ、扇千影に「保守ピタル!」なんて言われると、萌える人は萌えるのだろうか?まぁとにかく、毒にも薬にもならないCM、ってことなら、ここがピカイチかもね。注目すべきナニモノも無いし。ていうか、それは保守党って政党自体に言えることだけどね(笑)。

社民党
 最早存在価値を認められていない社民党ですが、それでもCMは作っています。土井党首も、御年73歳だとか。マドンナ旋風の頃は60歳くらいだったことを考えると、この人も年を取ったねぇ。。。
 社民党と、あと共産党もそうなんだけど、憲法第九条をクローズアップさせている。「憲法第九条は変えさせない!」というものだ。
 でもちょっとまってよ。
 確かに小泉内閣でも、ガイドライン法や日米地位協定の見直しなど、憲法第九条にまつわる法案、案件はあるけど、むしろ今の焦点は、経済政策であり構造改革ではなかったの???
 ・・・・・・まぁ、構造改革やらを焦点にしてしまうと、論点が難しくなり、野党色を出せないから、単純に『反対』といえば、一部のサヨクに心地の良い憲法第九条を焦点にしてるんだろうけどね(呆)。つーか、憲法九条反対でしかアイデンティティを保てない政党は逝って良いと思うのだけどどうだろう?

共産党
 志井和夫委員長、地元の選挙区なのよね〜。意外と共産党の勢力の強い千葉県都市部なんですが。。。
 言いたいことは、社民党のところで言ったので別に無し。こいつらも何の為に政治をやってるんだろうね???

自由党
 実はワシ、今日取り上げたCMのなかでは、自由党のものが一番のお気にです(笑)。自らの顔に泥を塗った小沢一郎の心意気を感じました。とはいえ、なんでロボットなのか、はこの際おいておくとして、漠然としすぎている感もある。そもそも『旧体制』をぶちやぶる、ってのに何の具体性も無いからな。
 ただ、自由党は野党の中では、きちんと現実的な政策提言をしている党なので、ワシの評価は高いのですよ。CMを見て、その政策を見れば、自由党がきちんと野党の役割を果たしているのがわかる。本来なら、小泉首相が一番手を組みたいのは小沢一郎だと思うんだけどな〜。

自由連合
 徳田虎雄胡散臭すぎ。以上。

 全体としては、『変える』ことを主張する党、『変えない』ことを主張する党、なんだかよくわからない党、にわかれた。まぁ、このCMの出来の差が、そのまま参院選の結果に直結するとは思わないけど、不思議と、党の政治に対する姿勢がしっかりしているほど、CMの出来も良くなっているように感じた。
 ところでこのそれぞれのCM、いったいどこの代理店が作ったんだろうね???(笑)

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