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コトノハDailyログ2007年6月

2007-6-4 (Mon)Version 
あー、6月。うー、6月(特に意味はない)。

【ムツカシイことをシンプルに】
 珍しく読書録というか書評というか。



 “論理的”ということが如何に論理的でないかを論理的に説明してくれる本です。そして、数式を全く使わず、専門用語もほとんど使わず(むしろ専門用語を分かりやすく解説してくれている)、哲学や科学、特に量子力学の分野を説明してくれます。

 本書、mixiの方ですがおすすめレビューで、ワシとしては久しぶりに★5つを付けました!(5つが満点) 今まで73件mixiレビューを書いてきて★5つを付けたのは「スノーマン」のDVDだけですから、実に2つ目、ワシのレビューとしては異例の高評価です。

 ワシはmixiレビューでは★1★2は余りオススメせず、★3★4はオススメできる、という分岐点ですが、★5つって、諸手を挙げて人様に勧めたい作品ってことで、それはさすがにほとんどない。

 いや、正直やられた、と思いました。すなわち、ワシの書きたい本ってこういうものなんですよ(除く小説)。と言っても、哲学や科学の本を書きたいってことじゃなくて、このサイトのサブコピーにもなっている『ムツカシイことをシンプルに』ってのを、まさに理想的な形で見せつけられた感じです。なんかよく分からない世の中の不思議を、分かりやすく多くの人に広められる本。

 構成も上手い。哲学の話をして、科学の話をして、そして量子力学の話になったときに、「あ、あの時解説してた哲学/科学の話はここにつながるんだ」ということが分かる。本書、著者のWEBSITEでも同じ内容が読めますが、この構成の上手さを堪能して理解を深めるためには、これは絶対書籍で読んだほうが良いです。

 もちろん、本書を読んでも量子力学や科学(史)、哲学が理解できたことにはなりません。でも、この分野を趣味程度に楽しんでいる人には、「分かった気にさせてくれる」面白い本です。

 多分に主観的な部分での感激をした故の高評価ではありますが、とにかく楽しく読めました。

2007-6-12 (Tue)Version 
ひいき目に見ても疲労困憊。

【トモサク|林真理子氏】
 母校の学部の、受験生(高校生)向け学校案内の冊子に載ることになりました。卒業生の立場から、自分が日芸で何をしてたか、日芸の楽しさや良さは何か、ってのをインタビューに答えて、まとめたものが掲載されています。

 まぁ『芸術学部』なんて名前を冠しているものですから、やはり各学科を代表する分野で活躍されている方が一名、そして各学科を出つつ一般企業などで働きつつほんのり学科の分野に絡んでいる方が一名、という構成。

 で、ワシの出た文芸学科は、前者が作家の林真理子さんで、後者がワシというワケでした。

 インタビューは別々に取ってるんでお会いしたわけではないんですが、やはりこう、作家の方と並んで紹介されると、その道を目指している者としては恐縮でありつつ嬉しかったりして。単純なんです、あたしゃ。

 他の学科もすごいッスよ。例えば写真学科はカメラマンの宮嶋茂樹さん(「不肖・宮嶋」シリーズ)、デザイン学科はデザイナーの松井龍哉さん(スターフライヤーのトータルデザイナー)、そして放送学科は脚本家の君塚良一さん!(踊る大捜査線シリーズ)

 やー、別にワシに何の功があるわけでもないんですが、こんな大先輩方と同じ冊子に載って能書きを垂れてるってのは、なんともこそばゆい感じがします。なんというミーハー

 あ、なんで「宣伝・広報」という現職が文芸学科と繋がるかと言えば、やはりどっちもコピー力、ライティング力って大事なんですよねー。そしてワシは、学科で唯一の広告制作を学ぶゼミにいたりしたので、その意味で、学んだことをきちんと活かしているんですよ。

 ……たぶん。。。

 一応良いこと書いてあるんで……というか、ワシの発言をライターさんがそれっぽくまとめてくれているので、ワシのページからちょっとだけ書いちゃおうっかな!(←浮かれてます) ワシの大学生活を、ある面で象徴してる言葉です。



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芸術祭に、NU祭に、謝恩会。
遊ぶことを真剣に考え、クリエイトした4年間。
「本気で遊べば、何でもできる」そう思いました。

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日藝というのは、豊かな可能性を持ったフィールドだと思います。
どれだけ豊かなフィールドでも、種を蒔かなければ芽は出ません。
どこまで有効活用できるかは、そこを耕す人間しだい。
だから、とにかく自分から動いてください。


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2007-6-24 (Sun)Version 

二週間ほど主に仕事でバタバタしておりました。今は体調不良気味でバタバタ(ぉ

【ある意味武士】
ドラえもんを作ったのは、実はキテレツくんこと木手英一氏だったらしい

(以下、抜粋)
・キテレツくんが大きくなって死ぬ前に設計図を完成させていたらしい
・キテレツくんは10代半ばにしてドラえもんのプロトタイプ計画の約80%を完成させていたらしい
・30代半ばに最終理論を完成させたらしい
・ドラえもんの道具のプロトタイプはほとんどが旧奇天烈大百科に掲載されている物らしい
・キテレツくんの最大の功績はドラえもんのプロトタイプの設計らしい
コロ助はドラえもんのプロトタイプのプロトタイプらしい
・よってドラえもんはある意味武士らしい

(後略)



 ……………………えぇと。

 なんだよ、ある意味武士、って!



 もちろん、ネタと思われます(一応フォロー)。

2007-6-26 (Tue)Version 
デブふくよか体型には厳しい季節がやってまいりました。

【仰天発言 〜責任意識〜】
田中社長仰天発言「消費者にも問題」…ミンチ偽装で強制捜査(スポーツ報知より)

 この事件については特に追っていたわけでもないし、昨日のYahoo!トップのニューストピックスで見出しが出ていて辿り着いただけで、背景や事実確認は不十分ですが取り上げさせていただきます。以下、このスポーツ報知の記事より抜粋して引用。

《引用始》
 北海道苫小牧市の食肉加工販売会社「ミートホープ」の「ミンチ偽装問題」について、北海道警は24日、同社と取引先の「北海道加ト吉」など十数か所を不正競争防止法違反容疑で家宅捜索した。道警は田中稔社長(68)の主導による会社ぐるみでの違法行為とみており、今後は田中社長の立件も視野に捜査する。捜査に先立ち、田中社長は事件の責任について「消費者にも問題がある」などと発言した。
《中略》
 さらに「もちろん私が一番悪いんですけども…消費者自体も安いものばかり求めるから」と“被害者”であるはずの一般消費者に責任の一端をなすりつけた。
 これまでも田中社長は発言を二転三転させてきた。

《後略:引用終》

 うん、全く仰天発言ですね……あ、渦中の社長さんがじゃないですよ。仰天発言をしているのはスポーツ報知の方。田中社長の発言、

「消費者にも問題がある」

は、その通り! ……あ、皮肉じゃなくてマジで言ってます。



 消費者だって、安いのを好んで買っていたわけでしょ? その上で焼いて舌の上で食材を転がして「ん?これは牛以外の肉が交じってるな!?」なんて指摘は誰もしてないんでしょ? 製造原価と流通コストを計算して「こんな値段で市場に出回るわけがない!」なんて指摘しなかったんでしょ? 今回の件が発覚したのはあくまで内部告発でしょ?

 消費者は、自分たちの食べているモノをきちんと管理できてないくせに、こうして表だって事件が出てくると「私たちは被害者だ!」と声高に叫ぶ。もうね、アホかと、バカかと。

 うん、ワシも自分の食べているモノは管理できてないですよ。でも、例えば自分の食べているモノが偽装食材だったとしても、それに気付いていなければそれは自分の恥。別に毒盛られているワケじゃないんだしさ。

 確かに、この社長さんは罪を犯していますし、人を騙してたんだからそれは償うべきですが、少なくとも「消費者にも問題がある」という一言に関してだけは、ワシはこの社長さんに同意です。



 なんでこんなに擁護(その一言にだけですが)するのかっていうと。

 これ、有権者と政治(選挙)の関係にそっくりなんですよ。立憲君主制とはいえ、一応選挙をやって民主主義を標榜する我が国において、政治の問題、腐敗は、基本的には為政者を選んだ有権者の責任です。なのに国民は、なんか政治的な問題で自分に不利な出来事があると、その妥当性はともかく「政治が悪い。国民が被害者だ」という図式を作りたがる。そのくせ、次の選挙ではまた同じ人に投票したりする。

 そりゃ、政治も変わりませんわー。何やったってまた選んでくれるんだから、こんなにやりやすいゲームはない。



 流通における消費者、政治における有権者は、それぞれにおいて「自分たちの責任」を全く意識せず、「企業が悪い」「政治が悪い」と被害者面をする。この国がダメになった(ダメになっていく)理由は、そんな、一人一人の責任意識に帰着すること大だと思っています。自戒も込めて。



 ちなみに。日本人が今のように「責任意識」を持てなくなった原因の少なからぬ部分に、マスコミの責任があります。一番最初の、スポーツ報知の記事を読み直してみてください。

《引用始》
“被害者”であるはずの一般消費者に責任の一端をなすりつけた。
 これまでも田中社長は発言を二転三転させてきた。

《引用終》

 こんな書き方をされたら、どう見ても田中社長は悪者以外にならない。消費者は被害者以外にならない。そして報道を見るものは、この意識を刷り込まれて勧善懲悪で簡単な図式を頭に描く。ワシに言わせれば、こんな報道は「恣意的」ですらあります。

 問題の本質はなんなのか。社会的にもよく言われていることですしワシもちょくちょく口に(文に)しますが、マスコミの報道に寄ることなくそれを分解して再構築して考える、これこそがメディアを使いこなす力、メディアリテラシーなワケです。


(参考)偽りのないミンチとは?ハチシロ

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