インデックス>ホーム>コトノハDaily>Dailyログ2004年4月
▲コトノハDaily
2004-4-4 (Sun)Version
最近のお仕事。まぁ、今もって継続中ですが。
【遠大なるかな地点探訪】
世界中の「緯線と経線の交会点」写真を収集するプロジェクト(HotWiredより抜粋)
地球上の交会点――整数値の経線と緯線が交差する場所――のうち陸上にあるものは1万6000ヵ所で、これがプロジェクトの目標数となっているが、プロジェクト・コーディネーターたちによると、現在までに訪問された交会点は、約3000ヵ所だという。海上のものを含めると、世界には約6万4000ヵ所の交会点が存在する。しかしプロジェクトでは、大洋上や、経線の間隔がごくわずかしかない両極に近い地点の写真は収集していない。
もうこの部分の記事を読んだだけでワクワクしてしまったわけです。下記がそのサイト。
the Degree Confluence Project(ちなみに日本はこちらから)
地球上の、整数の緯度と経度が交わるところ、すなわち学生の頃貰った地図帳やなんかで書かれた緯度と経度の線の交差点を写真に収めて、ひとところに収集しようというこのプロジェクト。まるで地球上の人たちみんなで探検をしているような、そんな楽しみがありますね。日本での撮影地点を見ていくと、ほとんどが山間といった感じで、なんだかんだ言っても国土の大部分を山地や野原が占めるこの国の自然の豊かさを、なんとはなしに実感します。
【日曜の雑談 自分的ステータス】
本日のマクラで紹介しましたが、今度はダウンタウンさんでCMをやってます。今年に入ってからだけでも、古舘伊知郎さん、Gacktさんと続いて、ダウンタウンさんと、めまぐるしく制作&宣伝展開をしております。
ワシは、ウチの宣伝部隊の中では、どちらかというと映像(CM)よりも紙媒体(雑誌広告など)寄りの業務をしていて、CM撮影と一緒に行われるスチル写真の撮影のディレクションをすることが多いです。古舘さんのときはアートディレクター(AD)も勤めて、現在鋭意制作中のダウンタウンさんでもADをやっています。これが、世間的にどう評価されるかは分かりませんが、自分的にはそれなりのステータスだと思っていて(もちろん、良いものを作れていれば、ですが)、その分、ラフ案やコピーを作るときは胃が痛い思いをします(今もしています・・・・・・代理店や製作会社に任せればという意見もあるとは思いますが、まぁ、なりゆきでw)。
そんな中、今回のダウンタウンさんの撮影では、写真家の宮澤正明さんと仕事をする機会に恵まれました。雑誌の巻頭グラビアなどで名を馳せている方で、大学の先輩(学科が違うけど)ということもあって、一度お会いしたい人物の一人だっただけに、この思わぬ出会いは嬉しかったですねー。打ち合わせと現場とで数回会っただけですが、手際がいいというか、プロとして効率的に良い仕事をする様は、見ていて気持ち良いですね。この、自分のディレクションで宮澤さんと仕事をした、というのも、自分的にはひとつのステータスでした。
ワシのしている仕事は、宣伝ということや、モバイル業界という水物的に見られる場所だからか、遊んでいるようなもんじゃないか、とタマに言われたりします。まぁ、遊びの感覚はこの仕事をする上で欠かせないのでそれは一面では的を射ているのですが、少なくとも自分にとっては、価値ある仕事だと思ってやっています。けっして遊びではなく。もちろん仕事とは、社会や会社に対してどれだけ自分の能力を還元したか、それへの対価としてお金を貰っているというのは大前提ですが、こうして、自分なりかもしれませんが、仕事の価値を高めていくのも、働いていく上では重要なファクターかもしれません。
2004-4-8 (Thu)Version
円楽師匠達(ネタ元:pya!)。このコラージュは最早芸術。ちなみに、師匠の隣に座るには。。。
【靖国というスケープゴート】
靖国神社:違憲判決に「画期的な判決」 原告団や支援者(MSN-Mainichi INTERACTIVEより)
うぅん・・・・・・プロ市民の皆様、なんかカッコワルイ。判決文を読み上げている時のリアクションと変わり身なんか、特に。まぁ、賠償金請求は裁判テクニックの一環だろうから、目をつぶりますが。
さて、ワシは兼ねてより主張している通り、首相の靖国参拝に問題は無い、と考えています。公式参拝だの私的参拝だのということは、概ね言葉遊びに終始してしまうのでどーでもいいのです。なぜ問題無いと考えるかというと、『墓参り』という文化に宗教的な意味合いを見出してないからです。『墓参り』や、『祈る』という行為が宗教的かといえば、そんな事は無いでしょう。安らかに眠ってください、と祈ることを宗教的行為と思う人が、どれだけいますか? そもそも自分の先祖への墓参りが宗教的行為だと思ってますか?
もし、今回のプロ市民原告団の中に公務員がいるなら、質問してみたいことがあります。その人は葬式にも出なければ墓参りにもいかないのでしょうか。特定の宗教に肩入れすることは禁じられている公務員が、首相の行為を宗教的行為と訴えるなら、当然自分もそれをやっていては『違憲』ですからねぇ(きっと『私的参拝だから』良いというのでしょうけどね)。
結局、この判決は『政教分離』という政治原則との整合とは無関係のところにあるわけです。まさに首相も言っている通り、伊勢神宮を参拝してもなにも言わない人たちが、靖国だと一斉に抗議の声を上げる。これこそ、これが宗教に関する問題ではなく、靖国神社と言うシンボルに対する論争の一環に過ぎないことの証左です。つまり、そもそも憲法判断に落とし込まれることがオカシナ話なわけです。
先の戦争が正しかったか否か、なんて議論も置いておいて、実質的な国家元首(厳密には天皇陛下ですが)が、国のために命をかけ、連続する歴史の礎となった多くの名も無い兵士達の元に『墓参り』する、ってのは、『先祖を敬う』という日本の文化の一環に過ぎないわけです。
・・・・・・なんか、ちょっと小林よしのり風になってしまいましたな(笑)。
2004-4-11 (Sun)Version
えぇと前回の更新にフォローですが、ワシは小泉内閣は不支持な人です。主眼は、国家元首の墓参りに違憲性は無い、ということですな(←簡略化し過ぎか)。
【リミット】
8日、イラクで邦人民間人3人が武装グループに誘拐され、解放の(というより殺害しない)条件として「3日以内の自衛隊のイラクからの撤退」が提示されて3日。今日がリミットです。
自作自演の可能性も示唆されていますが、まぁこれを考えてしまうと、情報の少なさからどうにも思考停止に陥ってしまうので、取りあえずはずします。実際、事件発生当初は、韓国人の牧師7人も同日に誘拐されるなど(既に解放)の報道と相重なって、「1.イラク全土で軍を派遣している各国人を誘拐して撤退させる作戦が発動された」「2.イラクに軍を派遣している各国の派遣反対派が一斉に自作自演の実力行使運動を始めた」のどっちかかなぁ、なんて思っていたのですが。
で、ワシの所感としては話しは簡単で、退避勧告の出ている国にその危険性を知りながら行った以上、自分の責任だろう、と言うことです。少なくとも彼らは昨年末に殺害された外務省職員と違い、業務で行ったわけでは無い、その違いははっきりさせておくべきでしょう。
ジャーナリズムやNGO、NPOの人たちが(今回の事件も含めて)結果として自衛隊の活動を阻害している、という論旨に与するつもりはありません。むしろ自衛隊派遣が反日感情を煽り、彼らの活動を阻害しているのかもしれない。ただ、そんな議論は置いておいて、やはり現状を見ればイラクに行く以上自分の命をかける覚悟が必要なワケで、見送る家族も今世の別れをすら覚悟しなければいけないわけです。それは、自衛隊員であろうが民間人であろうが。「だからしょうがない」と言うわけではなく、ただ、業務ではなく自分の意思で今のイラクへ渡った以上、このような事態に陥ったのは自己責任だろう、ということです。
人質の家族も、解放のための政府への働きかけに比するだけの熱意を、イラクへの渡航を思い留めさせるために傾けるべきでした(これも、今更言っても不毛な部類に入るんですがね)。戦地に行ってしまえば、このような事態に限らず、生きて帰るのが容易なことで無いのは誰の目にも明らかなわけですから。
もともとは、自衛隊を派遣すべきではない、という立場だったワシではありますが、行ってしまってる以上、この状況で自衛隊が撤退するのが愚策なのは明らかなので(困ったことがあったら人質を取れば日本政府は言うことを聞く=世界中で邦人誘拐祭開催!)、裏交渉とか金を積むとかで秘密裏に解決に持っていって欲しいところです(それでもそれが裏社会に広まれば、金目的とかで邦人誘拐祭が開催されそうですが・・・・・・)。今更、自衛隊がイラクに行かなければ良かったんだ、なんて議論は不毛だと思います。
と、書いている途中に、メジャーリーグ放映中のNHKで「武装勢力が24時間以内に邦人人質を解放する、とアルジャジーラが報じた」とのニュース速報が流れました。えー・・・・・・っと。。。
2004-4-13 (Tue)Version
ちと仕事に追われております。追い詰められてもおります。
【イラク】
いきなり余談。恐ろしく身近にイラクの日本人誘拐事件に関わっている人がいました。被害者側ではなく、ね(もちろん加害者側でもないですよ!)。
さて、この稿を書いている13日午前3時時点、イラクでの日本人誘拐→脅迫事件はいまだ解決を見ていません。24時間以内の解放が発表されてから既に48時間を経過し、事態は混迷を極めているように見えます。前回、ニュース速報による突然の事態の変化(の予感)に、中途半端に途切れてしまいましたが、その続き・・・・・・というより、諸々のワシのスタンスと意見とを短く書いておこうかと(順不同)。
●基本スタンス
前回、大筋で「捕まったのは自分の責任だろう」と書き、その考えは今も変わってはいませんが、そうは言っても、どうしても助かって欲しいと思います。「自分の責任だから助けなくて良い」なんてことを言いたかったわけじゃ無いんです。ていうか、目隠しをされて(取られたとしても)銃だのナイフだのつきつけられたら、自分だったら、絶対に恐怖で頭がおかしくなる気がします。今の三人は、それくらい大変な状況に押し込められている。それは忘れてはならない部分です。そして且つ、国家の最も重要な仕事のひとつは「自国民の保護」。それがいかなる場合で発生したものであろうとも、日本国にはその解決に向けて、最大限の努力をしていただきたい、そう思います。
●自作自演説
何故かいまだに根強い自作自演説。まぁ、当初はワシも多少の疑いを持ちましたので恥ずべき部分はあるのですが、まぁ、これはほぼ無いといって良いでしょう(絶対無い、と言いきれるほどには情報を集めていません)。恐らく2chなどで自作自演を言い続けている人たちは、今の状況をすら「現地で2chとかを見て、引くに引けない情況になってるんじゃないの?」なんて考えているのではないか、と穿つくらい低レベルですね。自分たちが得ている情報は、かの地でも手に入れられると思っている。まぁ、こんなのは論ずるにも値しない話なんでどうでも良いのですが、それにしても、拉致された3人が、こんな想像力の欠片も無い人たちの妄想に卑下されているのを見ると、不憫でなりません。
●自衛隊
撤退すべきではない、という考えです。理由は前回も言った通りで、『困ったことがあったら人質を取れば日本政府は言うことを聞く=世界中で邦人誘拐祭開催!』が怖いからです。もともと派兵すべきではないという考えでしたが、行っちまったモンはどうしようもないので。いろいろ見ていると、今回の拉致事件は、イデオロギーと言うよりは「営利誘拐」の臭いが強い気がしてきているのですが、この際、金で解決で良いと思いますよ。とはいえ、『邦人営利誘拐祭』は避けたいので、そこはなんとかならんかなぁ、と思考放棄している部分ではあるのですが。
最後に、日本のマスゴミでは何故か一部非公開になっている、アルジャジーラで最初に放映されたプログラムです(要RealPlayer。前半は音声がありません)。あと、あまりにも朝日らしい記事があったので、そこは皮肉を込めてご紹介→解放訴える家族の姿、バグダッドの街の声変えた。
2004-4-20 (Tue)Version
営団地下鉄の民営化で「株式会社東京アンダーグラウンド」にならなかったことが悔しい。
【私議】
更新滞っててすんません。ロクにニュースも取り上げずにスンマセン。イラク人質の件は、前回の更新以降、マスゴミ報道やニュースサイトを巡るだけで、完全に傍観者に回っておりました。珍しく(と書かれても困ると思いますが)、自分自身のことで相当オツムがぐらんぐらんなので、ちと、更新が滞る状態が続くかもしれません。まぁ早い話が非常にココロに余裕の無い現状での生存報告でありました。むーーー。
▲コトノハDaily
|