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クリスマス物語その1 サンタクロース叙説 ま、ネタとしてはありきたりだけど、サンタクロースの起源なんていかがでしょ。 一般的に『サンタクロース』の起源は、西暦四世紀のキリスト教徒、聖ニコラウス司教と言われている。今のトルコに住む子供好きの大金持ちで、貧しい子供たちにそっとプレゼントを配っていたらしい。後にギリシャ聖教会は、彼を「奇蹟の奉仕者」として大聖人の称号を与えたとのこと。その話しが、移民とともにアメリカに伝えられ、『セントニコラウス』の愛称『シンター・クラウス』が『サンタクロース』に転じた、ってことらしい。 そのサンタクロースが『北極に住んでいる』ってのは、一種の都市伝説みたいなものらしい。膨大な数のプレゼントをどこで処理してるんだろう?という子供たちの疑問が、当時まだ詳しい調査のなされていなかった北極と結びつけられた、ってことみたい。 その北極にいるはずのサンタが、いつのまにかフィンランドのラップランドにいることになってしまったのは、1925年にアメリカの新聞に載った「北極では食料が不足し、トナカイに餌をあげることが出来なくなったため、サンタクロースは、フィンランドのラップランドに引っ越した」という記事がきっかけ。ま〜あれだな、バレンタインにチョコを送れば恋心が叶う、なんて言いはじめた日本のチョコレート業界みたいなもんだわな。ともあれこの話しは世界中に広がり、今やラップランドには、サンタクロース村、サンタクロース郵便局が出来て、世界中から毎年46万通もの子供たちからの手紙が来る。 なお、そのラップランドからのサンタクロースの手紙を日本で受け取りたい人は、SANTS CLAUS EMBASSYまでどうぞ。同じくフィンランドに住むムーミンからの手紙も受け取ることが出来るそうで。 参照:サンタクロースの歴史(@FinAir) ところで、なんら裏は取れていないんだけど、サンタクロースに関する異説を、昔聞いたことがある。曰く「サンタクロースはユダヤ人である」 まぁ、だからなんだ、って云う点は忘れてしまったのだけど(・・・・・・)、サンタクロースの衣装が赤く表現されているのは、ユダヤ人が赤色人種ゆえらしい。赤色人種、ってのは聞き慣れないと思うし、そもそもユダヤ人ってのは人種に関係なくユダヤ教を信仰する人のことではあるんだけど、もともと、ユダヤ教の興った3000年前、現在のイスラエルからエジプトへかけての地域に住んでいた人のことを赤色人種と云う説があるらしい。 なんか、こういうのでユダヤ人ってのが出てくると、すぐに陰謀説に繋げたがるのがワシみたいな陰謀論大好きッ子の悪い癖なんだけど、これはこれで面白いな、と思ったので紹介。 そうそう、ついでに、ユダヤと言えば。 ユダヤ教には、キリスト教の祭りであるところのクリスマスは、当然存在しないわけなんだけど、この季節になるとハヌカと呼ばれるお祭をやるらしい。 由来は、紀元前に圧政からユダヤ人を解放したユダ・マカビーという人を称えるもの。ハヌカの期間中、8本のランプに灯を燈す、静かで幻想的なお祭のようだ。(その辺の由来は下の参照サイトをご高覧あれ) 旧約聖書にも記されていないし、クリスマスとはなんの関連も無い。でも、クリスマスの影響を受けたのか、子供にプレゼントをあげたりと本来のハヌカには無い工夫がされるようになってきたとか。 なんか、最終的にサンタクロースと全く関係の無い話題になってるし・・・・・・(笑)。 クリスマスを楽しく過ごすための一発逆転に賭けたいところですがそもそも球が投げられて来ないので無理無理無理ですね〜。ま、別に婦女子と過ごすクリスマス=楽しいクリスマス、ってわけじゃないけどさ〜(負け惜しみ)。 さて今日は、かの有名な、アメリカの地方紙『ザ・サン』(1950年に廃刊)の1897年9月21日付社説をご紹介。特に新聞史や児童文学に詳しい人には禿しくガイシュツと思われですが。。。永遠の問いに対する永遠の答え、として、100年以上経った今もアメリカでは各誌に引用されているものです。
原文、背景、社説を書いた記者やバージニアについては引用元に詳しくまとまっているのでご参照のこと。 ちなみにこのバージニアの話は偕成社から出版されています。サンタクロースっているんでしょうか?(amazon)と、その姉妹本サンタの友だちバージニア(amazon)。この冬の読書にいかがでしょ?あたしゃまだ読んでませんけど(笑)。 追記と訂正:セントニコラウスとサンタクロースの起源について、詳細なページを見つけましたので紹介します。ま、上の訳文の引用元サイトなんだけど。→Who's Santa Claus? サンタ・クロースのすべて あぁ、クリスマス特集のつもりがサンタクロース特集になっていく・・・・・・。 NORADサンタ追跡プログラム このNORAD(North American Aerospace Defense Command)という組織、アメリカとカナダの共同軍事組織で、本来の業務は空中、宇宙をを飛来する航空機やミサイルを警戒し、北米への攻撃を未然に防ぐという超ハードなものなのですが、毎年クリスマスシーズンには、それに加えてサンタクロースの進路を追跡しています。それも、40年以上に渡って。 もともとNORADがサンタの追跡を始めたのは、間違い電話が元だということですが、それ以来、本気になってサンタ追跡に取り組んでいます。アメリカ人のこういうところは好き。 今年も、24日にはWEB上でサンタ追跡の模様が中継されるはず。ホームクリスマスを楽しむ人は、家族や恋人と一緒にその模様を追うのもいいでしょう。オレは一人で見るけどな・・・・・・ でも、サンタが撃墜とかされたらどうしよう。。。 独り身で 寒く迎える クリスマス あぁ、一首出来ちまった。いや、ワシは祝ってるぞ祝ってるぞ祝ってるぞ〜(言い聞かせているらしい)。 今日は、日本のクリスマスの起源についてのお話し。 日本のクリスマスの発祥は、山口県らしいです。年は1552(天文2)12月9日、場所は周防。西暦では12月24日に当たるこの日、山口の宣教師コメス・デ・トルレスらが『司祭館に日本人信徒を招いてクリスマスの祝を催した』とのこと。そこでは『修道士のジョアン・フェルナンデスがデウス(神)の話を人々に聞かせ、疲れてくるとローマ字のわかる日本人信徒の少年が、かわりに朗読。2人が話をやめると、日本人信徒たちはもっと創造主の話をしてほしいと催促し、一同は夜を徹してデウスを賛美し、翌朝、ふたたびミサと説教を聞いたのち、全員に食事がふるまわれた』ということが行われた。あぁ、引用だと楽だ。 これより古い話しは(WEB上では)見つけられなかったので、日本で行われた最初の『クリスマス』という名を冠したイベントなんだろう。 その後、キリスト教の禁止、鎖国を経て、日本に再び『クリスマス』って単語が登場するのが1874年(明治7年)。日本最初のクリスマス祝会が、日本人キリシタンや宣教師によって開催されたのが、近代日本クリスマス(?)の始まり。その30年後、1904年(明治37年)には一般的に祝われるようになって、明治末期には、銀座はじめ日本の大都市で、クリスマスツリーの装飾やイルミネーションが施されて、サンタクロースも登場していたとか。 ちなみに、クリスマスにデコレーションケーキを食べるっていう習慣を日本に根づかせたは不二家。最初は明治43年、当時はプラムケーキを砂糖衣で飾り、銀玉をつけたシンプルなものだったとか。 いつの間にやら起源シリーズ(しかも微妙にダイジェスト)になってるけど・・・・・・ま、こうやって今の日本のクリスマスって観念は作られていったってことですね。 シリーズ初のエッセイ風かも。 クリスマスソング、といえば数多の曲名やフレーズが浮かんでくる。それこそ特筆するにも一苦労なくらいあるけど、そんな中で、定番と思われている曲が、実はクリスマスとまったく関係なかったりする。その曲は『JingleBells』あの「じんぐるべーじんぐるべーすっずっが〜なる〜♪」ってヤツ。そもそもjingleとは鈴の音を表す意味で、あの曲は鈴をリンリン鳴らしてそり遊びをしている様を歌った冬の歌だ。それがいつの間にやらクリスマスに欠かせない曲になっているのが面白い。 ・・・・・・どこがエッセイ風? 追記:クリスマス物語その1の時に、サンタの衣装の赤色について言及したけど、もちろんあれはいわば『異説』であって、定説になっているのは、現代のサンタのイメージを仕掛けた米系某超大手飲料メーカーのイメージカラーであることはご存知の通り。いや、ツッコミを受けたもので一応。。。ところで、そこのライバルメーカーが青いサンタクロースを売り出さないかという密かな期待をしているのは、世界中にワシだけではないはずだ。 柚子湯入り忘れるとこだった。 というわけで、今日は柚子湯の起源や効能に関して。なわけもなく、クリスマス映画についてしぉしぉ。 クリスマス映画、つぅと何が思い浮かびますか? これが意外と思いつかなかったりするんです。探してみても、ディズニーなどによる子供向けのアニメは結構出てるんだけど、普通の映画があまりない。まぁ、『サンタクローズ』や『クリスマスキャロル』あたりでしょうか。メジャーな映画でクリスマス映画ではないけどクリスマスシーズンを舞台にしている映画としては、『天使にラブソングを』『ホームアローン2』『ダイハード』なんてところでしょうかね。(微妙に勘違いしてるのもあるかも・・・・・・) そんな中でワシが毎年見てしまうのが、34丁目の奇跡。1947年に製作された同名の映画のリメイク版(元のは見たことないけど)。そこそこ有名な映画のようですが シナリオなんかはリンク先に詳しいので参照して欲しいんだけど、この映画は、サンタクロースの存在の仕方、ってのの一つの形を教えてくれます。まさか、それを裁判で争うなんて、そしてその当事者がサンタだなんて、なかなかに目からうろこの話しで、しかも暖かいトーンで包まれた映画なので、クリスマスの夜に見るにはぴったりですというか、これを見るとサンタクロースをもう一度待ってみようという気になります。 ヤサクレタあなたにも(笑)オススメしたい一本ですね。 さぁクリスマスイブです。様々に決戦の月曜日を迎えられる老若男女も、いつもにちょっと特別な要素を配して愛を確かめ合うカッポレも、暖かい光に包まれて聖夜を祝う家族も、お元気ですか? えっ?一人身の人?言葉は要らないだろう同士よ! さて、キリスト教の開祖たる神の子イエス・キリストを奉る祭典として名高いクリスマスですが、小さい頃はともかく、四半世紀ほど人生を閲した今となってはキリストとクリスマスの間にはまったく関係がないことも、ましてサンタクロースとも関係がないことも、よっく分かっています。 もともとクリスマスと言うイベント自体キリスト教には存在していなかったのですが、ローマ人の冬至の行事である『サトゥルナーリア』が4世紀あたりに転じて、今のクリスマスというイベントの前身になっていったらしいのですが。。。 その辺の流れについては、サイト・ハンカシイのムッタ・デーヴァ日記12月22日、23日付けに皮肉やや込みで詳細にまとめられています。またサトゥルナーリアに関しては、かなり投げやりながらもクリスマスの起源というページの解説が参考になるかと。このクリスマス特集で幾度となく引用させていただいているクリスマスキャロルにも、様々なクリスマスに関するエピソードがまとまっています。 じゃあ、日本人はおろか、キリスト教とも一切関係なく、一民族の行事がキリスト教圏を中心に世界各所へ広がった感のあるクリスマスって一体なんなんだろう? と考えてみると、陳腐な結論で申し訳ないですがまさに『お祭り』なんだと思います。それ以上でもそれ以下でもない。だから、この日について云々言うことが、実は既にあまり意味のないことなんですよね。σ(゚Д゚;)オレカ? クリスマスを呪う人も、クリスマスを祝う人も、クリスマス、そしてイブを意識しないでいることは難しいことと思います。街は様々に装飾され、店には関連商品が並び、人々は様々にこの日に向けて思いを馳せる。これぞまさに『クリスマス』という祭りに皆がのせられているいい証明だと思います。そしてその、のせられるキッカケであるのが『クリスマス』の最大の功績だと思うのです。 『クリスマス』。この一つの言葉、一つの概念から生み出される人間の多様な姿。開放される魂。非日常空間への埋没。古来お祭りというものが果たしてきた役割を、『クリスマス』はきちんと担っています。ならばここは、どのような形であれ、ひとつその思惑に乗ってみるのも良いのではないでしょうか。 ていうかこんな特集を組んで仕事も行き詰まってるのにずっと更新しているオレこそが一番のせられているよな、明らかに。。。明日はクリスマス特集今年の最終回です。 よく「クリスマスはキリストの生誕を祝うもの」「本場欧米では家族で暮らすのが常識」なのに「日本人は恋人とすごしてけしからん!こんなのはクリスマスじゃない!!」と眉をひそめる人がいます。ネタなのかマジなのかは知りませんが。 でも、別に良いじゃないですか。時代、土地、人、そう言った要素によって同じ名称を持つものでも変質していくのは世の常。現代の日本で捉えられているクリスマスという概念がどんなものであろうとも、クリスマスというものは存在し、人々の心に想い出を残していくのです。良い想い出も、悪い想い出も。 ワシだって、恋人とドキドキしながら過ごした年もある、友達とワイワイやりながら過ごした年もある、家族とシミジミ過ごした年もある。哀しいクリスマスだって過ごしました。でもそれらは、クリスマスという想い出を彩る、一つ一つのパーツとして、いつまでもワシの中にありつづけます。 さだまさしの歌に風に立つライオンというのがあります。その歌詞の一節、 それは、子供たちに夢を与え、大人たちに希望を与える。 大事な人、好きな人と過ごす、そんな一日や一夜としてクリスマスやイブがあるなら、こんなにステキなことはないと思います。 誰のところにも、サンタクロースはやってきます。こんな馬鹿げた世の中だけど、せめてこの一夜、この一日くらいは、全ての人に祝福を。 <2001年12月27日 ともさく> |
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