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インデックス>ホーム>コトノハAnything>アトムの子供たち アトムの子供たち ●手塚治虫 [2000年11月27日(月)] いろんなところで、ASIMOが何の役にたつか分からないといったような議論がなされている。個人的には、あまり役にたたなくてもいいのではないかと感じる。エンターテイメント作品が万人にとってそうであるとは限らないように、エンターテイメント用のロボットがとりたてて役立つ存在である必要などない。ただそれを見て驚き、楽しめる部分があればいいのだ。まだヒューマノイド型はそういう段階だと思う。 ところで、ASIMOのネーミングはアドバンスドなんとかモビリティちゅう名前の略称だとか説明しているが、どう考えてもアイザック・アシモフ博士にちなんでいるとしか思えない。 アシモフの三原則によれば、ロボットは自分の身や人間を守らねばならない立場にあるが、これはある種の戦闘に討ち勝たねばならないという意味も含まれているように感じる。ASIMOは見ての通り、まだまだそのレベルではないが、米軍や中国軍からの引き合いもあったというから、軍事目的での運用も有用だということかもしれない。 10年ほど前に廃刊となったが、ワンダーランドという超常現象専門の雑誌があった。 ノストラダムスの予言には1999年以降のものも存在しているという記事があったが、このなかで記憶に残っているものがるあ。日本は21世紀、ロボット工業国として君臨するというのだ。しかも、工業用ロボットとしてではなく、軍事用のロボットを世界中に輸出するらしい。こんな預言はどこまで信じていいものか分からないし、訳者によって解釈は千変万化するものだが、非常に興味深い話ではないか。 ただし現段階のHONDAの意向としては、あくまで平和目的での活用しか考えていないそうだが。 件の三原則に忠実な作品として「鉄腕アトム」が挙げられると思う。 アトムは戦いこそすれど、それは人間や自分の身を守るためであって、決して自分から無益な戦いに臨んだりはしない。実に素晴らしい存在である。そして、故本田宗一郎がヒューマノイドロボットを開発するにあたりスタッフに命じたことこそ、他ならぬ鉄腕アトムを実現せよという事であったそうだ。 マジンガー、ガンダム、マクロス、パトレイバー、エヴァ等、アニヲタならずとも人生や価値観に深く影響を及ぼすロボットアニメは多々あると思う。こういった作品は山下達郎の言葉を借りればすべて「アトムの子」であり、我々の深層心理に根ざすロボットのイメージを形作っている。そして「アトムの子」は言い換えれば「手塚治虫の子」だ。手塚治虫のロボット観や作品の世界観・未来観は多くの人々に影響を与えている。変換効率が最悪だとされる「ことえり」ですら「治虫」を辞書に収録しているほど氏の影響力は強い。 先日開催されたROBODEX 2000で一目ASIMOを見てみようと、横浜まで出向いてみた。しかし、予想を遥かに上回る来客数で、最終日にはチケットがソールドアウト、前売券を持っている者ですら3時間半待ちという状況で、入場はかなわなかった。 手塚治虫の描いた世界が現実のものとなる。それだけの事で人々が殺到する。 遺伝子工学、ナノテクノロジーなども含めて、21世紀前半は間違いなくロボットの時代になるだろうと確信した。手塚治虫が見せてくれた夢は、技術立国日本が復興する原動力になるかもしれない。 < 【AppaleComputer】(現【JET-DAISUKE】)コラム『大きな林檎の木の下』でより。全文>
(いいかげんな)用語解説 by ともさく 手塚治虫が夢を創り、本田宗一郎が夢を投げかけ、HONDAの研究陣が夢を実現しようとしている。一人の人間が夢見たことが、今、世界に冠たる技術として、世の中に出てきた。夢が実現する、その最初の一歩を私たちは見ることが出来た。 <2001年1月10日 ともさく> |
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